芸能界で活躍しているスターはほんの一握りです。しかし、その活躍に憧れて芸能界入りの夢を抱く人は多いものです。
スカウトされるチャンスはそう簡単には転がっていませんが、劇団や芸能事務所などのオーディションであれば、かなり多くの人に門戸が開いているといえます。
オーディションの募集情報は専門誌のほか、インターネットでも探すことができる時代です。実際にインターネットで検索すると、数多くのオーディション情報がヒットしますから、以前より芸能界はより身近な存在になってきたといえるのかもしれません。
一口にオーディションといっても募集されているジャンルはさまざまです。
歌手、女優、俳優、アイドルだけではなく、子役、モデル、声優、ダンサーなどの募集があるので、自分の得意分野や長所を生かすことができるオーディションを選んで挑戦することをおすすめします。やみくもにオーディションを受けるより合格する可能性はぐっと高くなるはずです。
それぞれのオーディションには募集要項というものが必ずあります。募集要項には募集するサイドがどのような人材を求めているかが書かれており、審査基準なども明記されているので、必ず目を通して自分のキャラクターや得意分野に沿ったオーディションを探すようにしましょう。
ときにはマイナーなオーディションにも挑戦してみるということも大切です。そうした1つ1つの積み重ねが、合格への道につながっているのです。
受けたいオーディションが見つかったら、応募の準備をしましょう。オーディションにはさまざまな段階がありますが、第1次の審査といえばほとんどの場合が書類選考となっています。
まずこの書類で審査員の目に留まらなければ、オーディションを受けることはできません。第1次審査は写真と自己PRを書いた書類で審査されるわけですが、それだけで自分の魅力を伝えなければならないということですから応募書類がどれだけ重要なものなのかがわかるでしょう。
特に写真は目を引きやすいアイテムですから、細心の注意を払って撮影したいものです。たとえ生まれもった素材がいくら良いとしても、その優れた容姿を最大限に美しく見えるようにする努力も必要です。
立っているときの姿勢や角度も自分なりに研究することも、スラリとしたボディラインを作ることも、表情、肌などのベストな状態で撮影にのぞむことも、すべてはオーディションに進むための努力だと考えましょう。
また、応募する写真についてはプロのカメラマンに撮ってもらうべきです。写真スタジオでは撮影用ライトなども使用されるため、仕上がりが違います。
さらに、プロはやはり被写体の魅力を引き出すスキルがありますから、自分では気づかなかった魅力のある表情をとらえてもらえるということもあります。
では、無事に書類審査を突破して、次の審査に進むことになったとしましょう。オーディションに臨む前にもやはりさまざまな準備が必要です。
例えば、話し方や特技のパフォーマンスなど審査員の前に客観的にチェックするために動画を撮影してみると、自分のクセや姿勢、しぐさなどを改善することができます。
また、オーディションの面接時間は限られていますから、短時間で要領よく話ができるということも大切なことです。短時間で自分の魅力を最大限に、かつ印象に残る自己PRを考えておきましょう。
例えば、自分の長所について話すときに面白いところや明るいところなどといったありきたりな表現では、大勢の応募者の中に埋もれてしまいます。
自分らしさはどんなところにあるのかを自分なりに分析しながら、個性的で好印象を与えるようなインパクトのある自己PRを数パターンは用意しておきたいものです。
そして、何より大切なことはあきらめないことです。こうしてオーディションまでこぎつけたとしても、必ずしも良い結果ばかりではないかもしれません。しかし、失敗しても気持ちを切り替えて何度でも挑戦しましょう。不合格の経験は次のオーディションで生かすことができるはずです。