パフォーマーになるにはオーディションを受けましょう
路上など公共の場所で、自身の演技を見せて生計を立てている人は、パフォーマーといわれています。現在では趣味でやっている人を除いて、最近は主催者から出演料をもらって演技を披露する形態が定着しつつあります。イベントの盛り上げ役として、パフォーマーによる演技が身近になってきています。結婚式や会社の宴会、自治体の催し等からテーマパークや博覧会、病院や介護施設、商業施設の販促イベントなどで幅広く活躍しています。
パフォーマンスの種類はさまざまあります。まずあげられるのが音楽やダンスです。カバー曲やダンスの披露から、クラシック演奏、世界の民族舞踊や音楽、列をなして練り歩くチンドン屋などがあります。有名アーティストのバックダンサーもその1つです。ジャグリングやマジックショー、パントマイムは大道芸でおなじみの演技です。ジャグリングは、ボールやこん棒、リングなど複数扱い、お手玉のように宙に投げる演技です。高さの出る技もあるので、室内では天井の高さが必要な場合もありますが、その分迫力が出ます。アクロバット演技は、バク転や宙返りに始まり、綱渡りや玉乗り、一輪車などのサーカスのような演技や跳躍器具、自転車などがあります。パンパントマイムは身振りと表情だけで表現する演技です。サイレントパフォーマンスであるため、音楽や効果音に合わせて行うことが主流です。また、芝居やアクロバット演技などと併せて行うことで場の雰囲気を盛り上げることができます。演劇、人形劇や紙芝居、パネルシアターは、子ども向けイベント見かけることも多いでしょう。幼稚園や保育所、学校教育でも用いられることもあります。バルーンパフォーマーは、膨らませた風船を使っていろいろな形を作ります。主に子どもが対象で、商業施設などで演技を披露しています。司会はこういったイベントの司会進行やアナウンス、パーティや結婚式の司会など、活動範囲は幅広いといえます。他に、腹話術、落語、似顔絵描き、飴細工もあります。パフォーマンスの種類によっては、1つの演技でも、単独から複数で行うことができ、イベントの規模によって調整することができます。また、屋内外で効果が出やすいパフォーマンスもあります。
パフォーマーとして世間で活躍したい場合は、個人で活動するよりも、テレビ局や広告会社などと太いパイプのある、芸能プロダクションに所属する方が、活動する機会が多いといっても過言ではありません。芸能プロダクションでは、スケジュール管理から、営業、出演費用の交渉、契約書の作成といった基本的なバックアップをしてくれるので、活動に専念しやすくなります。また、事務所の先輩とのつながりもでき、人脈が広がりやすくなるほか、社会的信用も得やすくなります。芸能プロダクションに入るためには、オーディションに合格しなければなりません。主に受けている仕事は芸能プロダクションによって違います。自分が活躍したい方向性を明確にして、応募する先を決めなければなりません。インターネットでは各芸能プロダクションの情報を簡単に調べることができるので参考にするとよいでしょう。
応募方法は、オーディション用の履歴書が一般的のようで、所定用紙に必要事項を記入して郵送するのが通常ですが、最近はインターネットで応募する方法もあります。選考方法は、書類審査、オリエンテーション、面接、実技テスト、合否発表の順に行われるところが多いようです。書類審査の際、パフォーマンスの演技の動画が必要なこともあるので、唯一無二の演技をいくつか記録して少しでも多くアピールするとよいでしょう。演技の練習を本番同様にしたい時は、許可をとる必要がありますが、路上や広場や公園などの公共の場はよい練習場所になるかもしれません。オーディション合格後は、芸能プロダクションと契約書を交わすことになります。登録パフォーマーの場合は問題ないと思いますが、活動業務全てを専任で委託する、専属パフォーマーの場合は所属プロダクション外での活動が制限されるので注意が必要です。