オーディションの推薦文には書き方のポイントがあります
実際によく考えてみて、オーディションの推薦文は、己から見て推すべき相手はどのように見えるのか、真実を書きつつも決してネガティブにならないようにするのが基本です。ただ長所ばかりを並べ立てるよりも、緩急をつけた方がエピソード的に奥行きも出て説得力を持たせることができる場合もありますが、褒める比率と貶す比率を間違えてしまうと推薦文とは言えないような文になってしまうこともあります。マイナスよりの書き方にならないように、常に全体の構成を考慮しながら作成していきましょう。
推薦文における具体的な構成として、初めに推薦する人間と推薦者である自分の身分を明らかにし、関係が分かるように記入して下さい。
物語で言う登場人物設定のような部分で、この紹介がないとその後のエピソードで出てくる人間が誰を指しているのか、どのような状況なのかということがわかりにくくなります。推薦文なのでオーディションに挑む人間のことについて書かれるのは当たり前ですが、名前を相手に覚えさせるためにも、導入で立場を明瞭にしておきましょう。ただ、推薦文の文字数の中で多くを関係性の説明に割いてしまいますと、肝心のアピールが十分にできなくなってしまうので、無駄な言葉を使わず簡潔に綴ります。次の本文においては推薦者の立場から見たこと、感じたことなどを書いていきます。
本人がどう考えているか、代筆するのではなく何故推薦するのかを記入すべきなのです。本人の気持ちに関するアピールはオーディションに臨む人間に任せ、自身の思うことを書きましょう。むやみに賛辞の言葉を重ねたり持ち上げたりせず、評価を求める記載を避けながら推薦しようと思うその心をありのままに示します。
自分の披露するエピソードに対して、相手が感じる感想をコントロールするのは厳禁です。文章の締めは自身が感じたことで終わるようにしてください。なぜ推薦しようと思ったのか、その熱い気持ちを真摯に伝えれば自ら求めずとも、評価は自然と高まるはずです。